睡眠外来とは、睡眠に関する疾患または症状を抱える方が受診する診療科です。基本的には睡眠障害を扱っていますが、その睡眠障害も種類が多く、なかなか寝付けない入眠障害や、夜中に目が覚める中途覚醒、予定よりも早く目が覚める早朝覚醒などがあります。

また、十分に睡眠時間を確保していても熟睡した感じがしない熟眠障害、いくら眠っても眠り足りないと感じる過眠症という疾患も存在します。さらに、ナルコレプシーといって、日中に強い眠気に襲われたり感情が高まると脱力する症状や、睡眠時無呼吸症候群といって睡眠中の呼吸が止まることがある症状など、さらに、日中の突然の強い眠気や感情が高ぶると脱力してしまう発作を起こすこともあるナルコレプシー、眠っている時に呼吸が止まっていることがある睡眠時無呼吸症候群などもあります。一口に睡眠障害と言ってもさまざまな種類があるのです。

また、睡眠障害の原因は、患者さん一人ひとりによって異なります。そのため、患者さんの病歴や薬歴、生活習慣などを問診で詳しくヒアリングすることが大事です。治療法には薬物療法や生活習慣の改善などがあり、患者さんによっては食生活の指導やダイエットなどの治療を行います。看護師の業務としては、患者さんの不眠の原因となる背景を探るため、丁寧な問診をすることから始まります。その際、プライベートな日常の行為を訊ねることもありますので、患者さんが不快に思わない気配りを見せることが大切です。また、睡眠外来では機械や用具の操作、専門用語などを覚える必要があります。睡眠時無呼吸症候群の患者さんにはCPAPという空気を送る機械の装着が治療の一つとなりますので、CPAPの正しい装着方法と操作方法を学び、患者さんに指導するという業務も看護師の仕事となります。